新メディア・コンプレックスは放送センターとしての新しい考え方に基づいてデザインされている。それは単に効率的で機能的に働く環境としてだけでなく、世界からの訪問客に開かれたパブリック性を重視する施設として、である。他では目にすることのできない放送局ならではの様々なオペレーションがツアールートにそって展開し、訪問者を楽しませることが企図されている。
形態的には、三つの主要なプログラム ― 1600席の劇場、放送センター、メディアコープの本社機能 ― に対応するユニークなフォルムそれぞれが全体として「ビュー・コリドー」と呼ばれるゲートをかたち作り、そこは地域の主要な歩行者動線であると同時に、シンガポール建国50周年を記念する50段の大階段を持ったパブリックな広場ともなる。階段を上がった「ビューイング・プラトー」はさらに公園へと連続し、カフェ・レストラン・ショップといった施設ともつながっていく。訪問した人々はそこから公園越しに広がるメディアポリスの景観を楽しむことができる。
所在地: |
シンガポール ブオナヴィスタ・ワンノース |
主要構造: |
鉄筋コンクリート造, 鉄骨鉄筋コンクリート造 |
設備設計: |
Parsons Brinckerhoff |