新しい刀剣博物館は、回遊式の大名庭園である旧安田庭園の一角という立地を活かし、庭園散策や地域の展示施設・名所旧跡と連携する庭園博物館として計画された。この場所に建っていた旧両国公会堂の佇まいを継承し、池に向かって張り出した円筒部とその両側の翼部からなる構成としている。
庭園との連続性が高い1階にはカフェ、ミュージアムショップ、展示・情報コーナー、多目的に使われる講堂など、気軽に立ち寄り利用できるスペースを配置し、庭園散策の休憩所や街歩きの拠点としても使える計画である。日本刀の展示室は旧安田庭園が眺望できる屋上庭園とともに最上部の3階に配置し、象徴的なヴォールト屋根によって頂部を形成している。
所在地: | 東京都 墨田区 |
完成年: | 2017 |
用途: | 博物館 |
主要構造: | 鉄筋コンクリート造 |
階数: | 地上3階 |
敷地面積: | 2157.89m² |
建築面積: | 1076.92m² |
延床面積: | 2619.93m² |
構造設計: | 梅沢建築構造研究所 |
設備設計: | 森村設計 |