敷地は長野市の都市軸の一つである大通りに面しており、通り沿いの軒の高さを抑え、ファサードの分節化によってヒューマンスケールの街並みの形成を目指している。通りからは中の様子が垣間見え、また室内からは広場の緑や街の風景が望める開放的な設えであり、建築の内と外で「見る-見られる」の関係性を創っている。
建物は庁舎とホールの複合施設であり、合築の相乗効果によって、よりにぎわいが生まれるよう、中央に置かれた中庭に沿って連絡路を設け、相互に利用可能な構成である。両者はニワを挟んで連携する一体の施設であり、屋根型、素材、色などの要素を共有する一方、ホールと庁舎では内包する空間の質や機能が異なっており、このような特性の違いが外観にも映し出されている。
所在地: | 長野県 長野市 |
完成年: | 2016 外構:2018 |
用途: | 市庁舎 (+劇場、音楽ホール) |
主要構造: | RC造、SRC造、S造 |
階数: | 地下2階/地上8 階 |
敷地面積: | 13,004m² |
建築面積: | 5,784m² |
延床面積: | 15,980m² (+長野市芸術館 12,483m²) |
設計協力: | 長野設計協同組合 |
構造設計: | 梅沢建築構造研究所 |
設備設計: | 総合設備計画 |