このプロジェクトでは新たな増築によりサム・フォックス・スクール・オブ・デザインという一つのコンプレックスとして様々な学科をインタラクティブに連携させ、建築や視覚芸術に関わる施設やプログラムの充実を図るものである。二棟の新たに計画された建物、ケンパー美術館とウォーカーホールは、連続するオープン・スペースを既存の建物との間に構成し、ミニ・キャンパスを創り出す様配置されている。ケンパー美術館はこのコンプレックスにおけるアカデミックなシンボルとして、さらにはセントルイス地域における文化施設の拠点の一つとして計画された。この建物は、象徴的な多目的スペースである2層のヴォールト天井を持つアトリウムを中心に構成され、3つの展示空間と図書館がこのホールに対して開かれている。ウォーカーホールは特殊な設備を必要とする美術学科が入る。オープンスタジオとして計画され最大限のフレキシビリティを確保する為、コアはコンパクトに建物の両端にまとめられた。これらの新たな建物の外壁はライムストーンと様々な軽快なガラスのエレメントで構成されている。こうした伝統的な素材と新しい素材の構成により、既存のコンテクストと調和を図りつつ、かつ新鮮な印象をキャンパスに創り出している。
建築面積: |
[ケンパー美術館]32,511sf [ウォーカーホール]12,588sf |
延床面積: |
[ケンパー美術館]67,203sf [ウォーカーホール]33,538sf |
設計協力: |
Shah Kawasaki Architects |
構造設計: |
Jacobs Facilities Inc. |
設備設計: |
William Tao & Associates |