町田市新庁舎は、雑木林や木漏れ日広場、屋上庭園からなるランドスケープに包まれ、市民ワークショップにおいて提案されたテーマ「公園庁舎」にふさわしい佇まいをもつ。雑木や照葉樹による樹林帯は、周辺との緩衝領域としても位置づけられている。庁舎高層部と議場との対比が遠景に映えるとともに、街路に低層部が面する構成とすることで、高さを抑えた親しみやすい街並みを形成する。低層部はワンストップロビーの吹抜空間を中心に、市民の利用頻度の高い窓口やカフェ、レストランを配置し、市民に開かれた空間としている。また、高層部の共有空間となるアトリウムは、熱環境的な緩衝領域としても機能することで、執務空間より遠く丹沢山系を望むことを可能としている。
所在地: | 東京都 町田市 |
完成年: | 2012 |
用途: | 市庁舎 |
主要構造: | 鉄骨造, 鉄骨鉄筋コンクリート造, 鉄筋コンクリート造 |
階数: | 地下1階 地上10階 |
敷地面積: | 16,153m² |
建築面積: | 7,652m² |
延床面積: | 41,510m² |
構造設計: | 花輪建築構造設計事務所 |
設備設計: | 総合設備計画 |