台北市中心にありながら10年以上も工事が続けられている、台北駅地区の大規模再開発計画である。台北駅と桃園国際空港を直結する高速鉄道の建設計画に伴い2005年7月に国際コンペが催され、槇文彦チームの案が選定された。広大な47haの敷地に、空港線地下駅と商業、オフィス、ホテルの複合超高層建築に加え、周囲の歴史的建造物保存を含めた景観デザインを計画している。地下3階のプラットホームから地上2階まで吹抜けるステーションアトリウムを設け、自然光が射し込む中を緩やかに上昇し、周辺の台北市街が徐々に見えてくるドラマティックな空間体験を実現した。その上部には、台北の新しいゲートとなる高さ240mと320mの2つのタワーを計画している。胴部と頭部から成る各々のタワーは、15度の角度の振れを持つ台北の2つの重要な都市軸を立体的に反映している。
2017年3月に先行事業の桃園空港線 台北駅(A1駅)が開業した。
階数: |
[共通]地下4階 [C1タワー]地上56階 [D1タワー]地上76階 |
敷地面積: |
再開発地区全体約470,000m² [C1 敷地]13,078m² [D1 敷地]18,515m² |
建築面積: |
[C1敷地]8,065m² [D1敷地]10,096m² |
延床面積: |
[駅部分] 53,153m² [C1タワー] 208,000m² [D1タワー] 311,580m² |
設計協力: |
[Prime Civil & Architectural Engineer] 台灣世曦工程顧問股份有限公司, [Collaborate Architect] 潘冀聯合建築師事務所 |
構造設計: |
[基本設計Ⅰ]構造設計集団SDG, [基本設計Ⅱ、実施設計] 永峻工程顧問股份有限公司, 築遠工程顧問有限公司, [意匠鉄骨設計]富田林工程顧問有限公司 |
設備設計: |
[基本設計]総合設備計画, [実施設計] 台灣世曦工程顧問股份有限公司, 大陸設備工程顧問有限公司, 蘇行良冷凍空調技師事務所 |