2011年、国際設計競技によって、我々はインドの東に位置するビハール州のパトナに、その豊かな歴史を背景とした多くの貴重品を収蔵する歴史博物館の設計者として選ばれた。
この計画は、5.6haの広大な敷地に、既存の豊かな樹木を活かしながら、複雑なプログラムを収めた低層のボリュームをキャンパス形式で分散配置するものである。展示棟、子供博物館棟、エントランス棟、そして管理棟がそれぞれ独自の形態を持ち、回廊や中庭によってつなげられている。
展示室をめぐるシークエンスの中で、多様な内部空間と外部空間の連続を体験でき、インドの過去から現在に至る歴史を鑑賞することができる。
インドの歴史的な製鉄技術の伝統を背景として、ここではコールテン鋼の外装が提案されている。石材やテラコッタなどの現地特有の材料と組み合わせることで、ビハールの過去と未来を結びつけるイメージを生み出そうとしている。
階数: |
[展示棟, エントランス棟, 子供博物館棟]地上2階 [管理棟]地上4階 |
構造設計: |
Mahendra Raj Consultants |
設備設計: |
Design Bureau Consulting Engineers / 森村設計 |